第3章 2日目
ーイジハ・・・ー
『な、何これ・・・』
エース「ヤ、ヤバいぞコイツ・・・」
デュース「ヤ、ヤバ過ぎるだろ・・・!!」
グリム「ふ、ふなぁあ~!!!」
ーオデノモノダアアア!!!ー
目の前に
頭部から黒い液体をポタポタ垂らす
化け物が現れた
デュース「と、とりあえず逃げるぞ!!」
エース「って、花子!!大丈夫か!?」
あれ・・・
怖すぎて、力が入らない
『・・・こ、腰が、抜けちゃった・・・』
なんとか、グリム君だけでも
逃がさないといけないのに・・・!!
グリム「花子、た、立つんだゾ!!」
『グリム君、先逃げな!!』
グリム「ヤ、ヤなんだゾ!!」
グリム君が精一杯私を引っ張る
『ど、どうしよう・・・立てない!!』
ヤバい、逃げないと、ヤバい!!
デュース「な、何か良い方法は・・・!!」
エース「あ~~もう!!やるしかねぇ!!
グリムとデュースは先行ってろ!!」
『えっ?!』
エース「格好良すぎて惚れんなよ?!」
『いや、ちょっ、えっ?!』
こ、これって
お姫様抱っ・・・
い、いやいや!!!
今そんなドキドキしてる場合じゃない!!
『お、重いよ!!?』
エース「軽いから黙ってろ!!」
ダイエットしておけばよかったァ!!!
エース「こんなんした事ねぇけど、
これで今朝からかった事
チャラだからな!!」
『え?!聞こえない!!』
化け物のうめき声とか騒音で
何言ってるか聞こえないんですけど?!
エース「だーかーらー!!!
今朝は悪いって言ってんの!!」
え・・・良いところあるじゃん・・・!!
『そ、それグリム君にも言って!!』
エース「わ、わーったよ!!
グリムも悪かったよ!!!」
ってか何で
全速力で走りながら
謝罪をしているんだ?!ごめんね?!
グリム「ゆ、許すんだゾ!!
花子落としたら
ぶん殴るんだゾ!!」
デュース「エース、大丈夫か?!
とりあえず出口付近まで走るぞ!!」
エース「それ位の体力あるっつーの!!」
『ありがどううううう!!!
親子丼超大盛りスペシャルに
じまずがらああ!!』
エース「その言葉、忘れんなよ!!!」
グリム「出口までもう少しだゾ!!!」