第3章 2日目
『・・・私先頭イヤなのに!!!』
グリム「オレ様が隊長だから
安心するんだゾ!!」
・・・可愛いから許せる!!
エース「・・・はぁ、マジで帰りてぇ」
デュース「・・・先を急ごう」
洞窟内には
トロッコの線路跡
壊れかけのランプ
様々な物が置き去りにされ
時間の経過と共に、朽ち果てている
エース「・・本当めんどくせー」
洞窟内に4人の声と足音が響きわたる
『エース、グチグチ言わない。
カルシウム不足なら牛乳飲みな?』
さっきからエースが後ろで
ブツブツブツブツ愚痴を言ってる
ぶっちゃけうるさい
エース「・・・別にそんなんじゃねーよ」
エースって本当に
年頃の男の子って感じだ
『・・・なら、愛情不足?
グリム君抱っこしてるけど
抱っこしてあげようか?』
エース「は、はぁ?!??!」
おい、何故そこで顔真っ赤になる
グリム君はモフモフだから癒やされるぞ
グリム「花子柔らかくて、
スゲーきもちいーんだゾ!!」
デュース「花子さん、そ、それは」
もうこの際だから全部言おう
『後、黙ってたら格好良いんだから
あまりグチグチ言わない方が良いよ?』
エース「か、かっ・・・!!?」
『確かに最初は大嫌いだったけど、
お互い仲良くなった方が楽しいと思う』
グリム「花子の言う通りなんだゾ」
『私は、皆と学園にいたいから
魔法石を頑張って探す為に
ドワーフ鉱山に来たんだから
あまり意地悪はしないで?傷付くよ?』
デュース「・・・それは確かに、言えてるな」
エース「わ、分かったって!!
もうそれ以上言うな!!!」
もしかしたら褒められ慣れてないのか
グリム「エースの顔真っ赤だゾ」
『茹で蛸もっさり頭エースだね』
エース「うるせぇ!!」
少しだけ仲が縮まった気がして
安堵したその時だった
ー・・・さぬ・・・うぅ・・・ー
『・・・ん?』
グリム「・・・な、何か聞こえるゾ」
洞窟の奥から
変な足音と唸り声が聞こえる
ー・・・い・・・し・・・ウゥウウウー
エース「・・・な、なんだこの声?!」
え、なにこれ・・・?!
ー・・・ぬ・・・オデノ・・・ー
デュース「だんだん近づいて・・・ないか?」
な、何かが近づいてくる!?