第3章 2日目
一旦おんぼろ寮に戻って
準備してたら遅れちゃった・・・
『ご、ごめええええん!!!』
3人組の姿が見えると
緊急事態なのに、少し安心する
グリム「花子!!!
ずっと待ってたんだゾ!!」
グリム君が私の胸に飛び込んでくる
嗚呼、可愛い
『ごめんごめん、
でもグリム君が喜ぶ物
持ってきたからね』
グリム「本当か?!楽しみなんだゾ!」
エース「おっせーよ、
ってか何持ってんの?」
ふっふっふ・・・
良いところに気付いたな
それはもう少ししてからのお楽しみなのだよ
『・・ちょっと、色々準備してた。
だから一旦おんぼろ寮に戻ってたの』
デュース「・・・・・そ、そうか」
『・・・・・ん?顔真っ赤だよ?』
デュース君は何故か顔が真っ赤である
え、
遅すぎて怒ってる・・・?
『・・・あ、遅くなってごめんね?!
急いで来るべきだった・・・。
死ぬ気で魔法石探すから、
許して下さい、デュース君!!』
多分20分は待たせてるよね
怒るのも無理はない・・・
デュース「ち、違っ・・・。
花子さんは、
悪くないんだ・・・。」
エース「そーそー、
違うから安心しろって。
コイツ照れてるだけだから」
『え・・・照れてる?』
グリム「そうだゾ。
さっきまで茹で蛸に
なってたんだゾ!!」
『・・・茹で蛸?』
まったく話についていけないんですが
デュース「その話はもういいだろ!!
こんなの時間が経てば、
スグに解決する!!」
どうやら、私の遅刻に対して
怒ってる訳ではないらしい
エース「へー、そうだと良いけどな」
なんか完全に
エースに遊ばれてる気がする・・
可哀想なデュース君・・・
デュース「と、とにかく!!
ドワーフ鉱山へ向かうぞ!!」
『そうだね、早く行こう』
グリム「行った事ないから楽しみだゾ!」
エース「さっさと帰りてぇよ・・・」
4人が鏡の前に立つ
デュース「闇の鏡よ!!
僕たちをドワーフ鉱山へ
導きたまえ!!」
鏡の中心が光り出す
『う、うわっ・・・!!』
グリム「す、吸い込まれるんだゾ!!」
私達4人は眩しい光と共に
鏡の中へ吸い込まれてしまった