第3章 2日目
クロウリー「花子さん、
貴女は酷く勘違いをしている」
『・・・な、何がですか』
私が、勘違いをしている・・・?
どこをどう勘違いしているんだ・・・!?
クロウリー「・・・迷惑だなんて、
一言でも口にしましたか?」
学園長が語気を少し強めた
『・・・絶対に思ってそうなんで言いました・・・』
学園長が溜息を吐く
クロウリー「・・・そんな事思っていたら、
今頃追い出していますよ?」
『・・・た、確かに・・・』
クロウリー「・・・よく、聞いて下さい。
貴女は女性で、しかも未成年。
更に、魔力も所持していない。
万が一、
外に出て問題に巻き込まれたら
傷付くのは貴女なんですよ?」
だ、大正論だ・・・
『・・・そ、それでも!!
ずっと学園長に迷惑は掛けられません。
辞める事になったとしても、
頑張って自立します』
クロウリー「・・・ここまで、
利かん坊だとは・・・。」
確かに外に出るのは怖い
見た事も、出た事もないからだ
クロウリー「私は、花子さんの
保護者代理なんですよ。
まだ何も知らない貴女が
自立するだなんて、
考えが甘過ぎる。」
『・・・う、うぐ・・・』
学園長の正論が心臓にグサッと刺さる
何も言い返せない・・・
クロウリー「・・・単刀直入に言います。
花子さんの優しさと
明るさは人を惹きつける。
それは、貴女の長所です。
ですが、それを利用する
人も一定数は存在します。」
『な、なっ?!な・・・!!』
クロウリー「だから私は、花子さんを
傷付けたくないんですよ」
ほ?!
ほ?!?!
クロウリー「それに、保護者代理として
貴女を元の世界に帰すまで
守る義務がある。」
『・・・・はっ、は、はい』
なんか
丸め込まれてる気がする・・・!?
クロウリー「この際なので、全て言います。
この学園に女性は貴女だけ、
男子学生との交流には
節度を持って行いなさい」
口うるさい過保護パパ・・・?