第3章 2日目
クロウリー「ドワーフ鉱山までは、
鏡の間の扉を利用すれば
すぐに到着できるでしょう。」
鏡の間って
色んな所に繋がってるんだ・・・
もしかしたら日本にも繋がってるとか・・・
そんな都合の良い事
あるわけないよね
デュース「分かりました」
『は、はい』
クロウリー「・・・花子さん、少しこちらへ」
学園長がそう言って手招きをする
『・・・学園長?どうかしたんですか?』
クロウリー「少し用がありますので、
大丈夫ですよ、すぐに終わります」
『・・・ここじゃ、ダメなんですか?』
クロウリー「そうですねぇ、
できればその方が助かります」
『・・・わ、分かりました』
何だろう、やっぱりシメられる?
半殺しの刑にされる・・・?
実はテメーナメてんじゃねぇよとかって
めちゃくちゃ体育館の裏で
ボコられるとかそういう展開なんですか?!
クロウリー「・・・安心して下さい、
取って食おうなんて
思ってませんよ。」
『・・・あ、は、はい』
いや考え見透かされてるけど
読心術とかおありなんですか?
『・・・ちょっとグリム君の事宜しくね。
先に、鏡の間に行っててくれる?』
グリム君をデュースに渡す
エースは信用ならんからな
『グリムぐん・・・ずぐあえるがらね』
モフモフが手から離れるのは寂しい
私の唯一の同居人であり、相棒なんだから
いや一応保護者なんですけどね
エース「・・・オレ、待つの苦手なんですけど」
なんだコイツ、後でぶん殴りの刑
『・・・はいはい、申し訳ないです』
デュース「分かった、気をつけて来いよ」
デュース君はこのまま
スクスクと育ってくれ・・・
グリム「・・・大丈夫か?
何かされそうになったら
すぐ、オレ様を呼ぶんだゾ」
グリム君も、まだ出会って2日目なのに
こんなに優しく育ってくれた・・・
私の教育の賜物だ・・・
『ありがとね、エース以外』
エース「後で覚えてろよ・・・」
『覚えてません、忘れてます』
エース「なんなのお前?!可愛げねーな!!」
『うるさい、早く行け』
デュース「エース、行くぞ」
エース「・・・わーったよ、待ってるっつーの」
そう言って
3人組を先に見送った