第3章 2日目
エース「で、でもさ。
先生の魔法でパパッと
直せちゃったりとか・・・・・・」
エース・・・!!
偶には良い事言うじゃないか!!
『学園長、魔法でなんとかなりませんか・・?!』
クロウリー「魔法は、万能ではありません。
しかも、魔法道具の心臓とも呼べる
魔法石が壊れてしまいました。」
ま、魔法石・・・?
そんなアイテムが必要だったんだ・・・
クロウリー「魔法石に2つと同じものは
ありません。
もう二度とこのシャンデリアに
光が灯ることはないでしょう。」
終わった・・・
もう、方法がないなんて・・・
確実に、終わった・・・
グリム「・・・・オレ様の大魔法士の夢が・・・」
エース「マジかよ・・・・・・」
デュース「ちくしょう・・・何やってんだ俺。
母さんになんて言えば・・・」
ワザとじゃないとはいえ
壊した原因を作ってしまったのは事実
だけど
3人が退学なんて、私は絶対に嫌だ
グリム君の監視・・・保護者でもあるんだから
『学園長、お願いします。
他に方法はありませんか?!』
クロウリー「・・・そんな事言われましても、
困りましたねぇ・・・。」
『シャンデリアはワザとじゃないんです。
3人を退学させるなら、わ、私も辞めます』
クロウリー「・・・それは許可出来ません。
私は花子さんの保護者代理です」
『じ、自分だけ残るのは嫌です、辞めます』
この3人だけ退学させられて
自分が残るなんて
そんな都合の良い事、自分が自分を許せない
グリム「花子~・・・!!!」
グリム君が頬をすり寄せてくる
『だだだ、大丈夫、
ぐぐぐグリム君と一緒にいるよ』
大事なシーンなのに
全然格好つけれないんですけどど・・・
グリム「オマエ、震えてるんだゾ・・・」
『う、うん・・・』
辞めるだなんて啖呵切ったものの
本当は不安で凄く怖い
ぶっちゃけホームレス生活は嫌だ・・・
後お風呂も入りたいし、替えの服も欲しい
エース「・・・アイツ、意外に度胸あるんだな」
デュース「・・・花子さんは、
強くて、優しい人だよ」
エース「・・・・・へぇ」