第3章 2日目
デュース「・・・花子さん、
今日の晩ご飯は何を作るんだ?」
『実は、
日替わりメニューの試作品を作るの』
グリム「そうなんだゾ!
オヤ・・・オヤコドン?なんだゾ!」
『ちょ、ええ!?企業秘密!!』
ネタばらし早すぎない?!
デュース君卵料理好きだから
明日のお楽しみだったんだけど・・・
デュース「な、なにっ?!親子丼だと?!」
あ、この世界にも親子丼って存在するんだ
前から思ってたけど、
なんだかんだ日本と似てる所もあるんだよね
異国の雰囲気もするけど
エース「・・・日替わりメニュー?何の話?」
グリム「花子は食堂で
アルバイトしてるんだゾ」
『だから、試作ついでに
グリム君に食べて貰う事にしてるの』
デュース「・・・親子丼・・・」
よっぽど卵料理が大好きなんだ
親子丼の事考えながらヨダレでてるもんね
エース「へ~・・・オレ丁度腹減ってるから、
窓拭き終わったら行って良い?」
うわ、めっちゃ悪そうな顔してる
『ダメです』
エース「なんで?!」
いや君は絶対にダメでしょ、信頼度0%だもん
デュース「ぼ、僕も。
窓拭き手伝う代わりに
・・・ダメか?」
『デュース君は大丈夫だよ、
プラスでグリム君と
皿洗いもお願いします』
デュース「わ、分かった!!」
皿洗いが実は苦手なんです
エース「うっわ、ずっりぃ!!!
オレぜってー行くから。」
『えー・・・じゃあ、3人で皿洗いしてね』
グリム「オレ様だけ大盛りなんだゾ!!」
さっき、花子と約束したんだゾ!
そう言ってグリム君がえっへんポーズをする
『・・・そうだね、約束したもんね』
グリム君の顎を優しく撫でる
グルグル喉を鳴らすので
気持ちいいのかもしれない
デュース「お、俺・・・。
いや、僕も大盛りが良い!!」
エース「オレも大盛りでヨロシク~」
『うっ・・・材料費代が・・・』
男子3人分・・足りるかな・・・
デュース「・・・なら、寮に材料が余っていたら
持って行こう。
考えが回らず、すまない。」
エース「オレ結構顔悪くないと思うから、
この顔に免じて許してくんね?」
差があり過ぎない?