第3章 2日目
『・・・み・・・みず・・・』
なんだか景色がモヤモヤしてきた
水が
水が飲みたい
グリム「顔が、顔がやべえ事になってるゾ?!」
『ぜっだい・・・づがま゙え゙でや゙る゙』
グリム「・・・(花子だけは
怒らせちゃダメな
気がするんだゾ)」
もう鼻水なのか
涙なのか汗なのかも分からない
18歳の男性経験未経験の女を
こんな男子校の廊下で
顔面グチャグチャになるまで走らせるなんて
絶対に
絶対に許せない
グリム「・・・花子!!
あのもっさり頭
アイツなんだゾ!!!」
見覚えのある
もっさり頭
『み、みづ・・・みづげだ!!!!』
ようやく
ようやく・・・
見づげだ!!!!!!!!!!
エース「窓拭き100枚なんか
やってられるかっての・・・
さっさと「ごらああーー!!」
『・・・もう・・・無理・・・』
体力の限界・・・
だ・・・・・・
エース「げっ!!!見つかった!!!」
グリム「テメー!!待つんだゾ!!
1人だけ抜け駆けはさせねーんだゾ!」
『・・・グリム君・・・後は・・・頼んだ』
蹴りぐらい食らわせたかったけど・・
もう・・・だめだ・・・
エース「待てって言われて
待つわけないっしょ!お先!!」
『・・・ま、まてえええええ』
エースが鏡の間から逃げようとする
逃がさん
逃がさん・・・!!
グリム「1人だけずるいんだゾ!!!
オマエのせいで
花子の晩ご飯が
遅れちまうんだゾ!!!!」
グリム君がエースを捕まえる
その調子だ
ぶん殴ってやれ!!!
デュース「・・・花子さん?大丈夫か?」
目の前に見覚えのある好青年が
私に手を差し伸べる
『・・・・・デュ、デュースさん?』
私今、鼻水とか汗まみれだけど
・・・大丈夫かな?
エース「狸離せ!!!!
どいたどいたァ!!!!!」
エースがグリム君を振り払い
私達の方へ向かってくる
デュース「な、ど、どうなってるんだ?!」
『デュ、デュースさん!!捕まえて!!』
デュース「捕まえる?!」
『あの人掃除から逃げたの、捕まえて!!』
もう
もう君にしか
頼めないんだ!!!!