第3章 2日目
食堂に到着したけど
まだ誰も来てないみたいだ
グリム「・・・これから窓拭き100枚だなんて
やりたくないんだゾ」
グリム君が溜息を吐く
『そうだね、私達悪くないもん。
ケンカふっかけて来たの向こうだし』
そこが一番気に入らない
売られたケンカはスルーしても良かったけど
あそこまで言われて反撃しないのもむかつく
思い出しただけでもムカムカしてきた・・・
グリム「花子の
言うとおりなんだゾ。」
『・・・よし、窓拭き頑張ったらご馳走作るよ』
ストレスが溜まった時は料理に限る
グリム君にも頑張ったご褒美あげなきゃね
グリム「ほ、ほんとか?!
食べた事ない物が良いんだゾ!!」
すっかり肩や頭の上が定位置になったなぁ
グリム君ともっと仲良くなれたかな
もしそうだとしたら
めちゃくちゃ嬉しいよ、ありがとうグリム君
『食べた事ない物か~・・・
そうだ、明日の日替わりメニューの試作で
親子丼作ってあげるよ』
グリム「オヤ・・コドン・・・?
どんなのか分かんねぇけど
その為に掃除を終わらせるゾ!」
グルグルと喉を鳴らす音が聞こえる。
最近、
猫に近い何かだと理解出来るようになった
グリム「・・・にしても、あのエースってヤツ
遅いんだゾ。」
まぁ、私は別に会いたくないけどね
だって会ったらムカムカするもん
グリム「オレ様と花子を待たせるとは
いい度胸だ!イライラ!」
イライラって口で言うの~?!
きゃ、きゃわいいいい
もう一生このまま二人でも私はいい
『・・・早くやらないと晩ご飯作れなくなる』
グリム「そうなんだゾ!
いくらなんでも
遅すぎるんだゾ?!」
『・・・遅すぎるっていっても
5分位しか経ってないけどね』
グリム「まさかアイツ・・・
逃げたんじゃないだろーな!」
それはあり得そう、めちゃくちゃあり得そう
『・・・探しに行ってみる?』
会いたくはないけど、罰は受けてもらいたい
グリム「罰をオレ様たちだけに任せて
逃げるなんて許さないんだゾ!!」
『そうだそうだ!』
グリム「行くぞ花子!!
エースをとっ捕まえて
窓掃除させてやるんだゾ!」
あいあいさー!!