第3章 2日目
『・・・っていう事がね今日あったんだよ』
グリム「んがっ!!美味いんだゾ!!!」
聞いてないなこれ
日替わりメニューを
気に入ってくれたみたいで
グリム君がバクバク食べている
グリム「・・・でも・・・モグモグ
頭に・・・角が生えた奴なんて
モグモグ・・・何て名前なんだゾ?」
一応聞いてはくれてるみたいで安心したよ
でも喉詰まらせちゃダメだよ
『ここに水置いておくからね。
・・・あ、後好きな名前で呼べって』
グリム「モグモグ・・・ん~・・・
じゃあ・・・モグモグ・・・
"ツノ太郎"・・・モグモグ
なんてどうだ?」
食べるか喋るかどっちかにしようね、グリム君
『・・・何か可愛くていいかも』
斬新なネーミングセンスだ、素晴らしい
グリム「・・・お腹いっぱいなんだゾ
今日も花子が作るご飯は
世界一美味いんだゾ!!」
可愛い
可愛いよ、ありがとう
『なら、作り甲斐があるってもんよ』
グリム君がゴクゴクと水を飲み干す
グリム「ぷはぁっ!!
・・・ツノ太郎も、学園の生徒なら
そのうちひょっこり会うかもな。
そうしたら
オレ様にも紹介してくれよ」
『いいよ、きっとツノ太郎喜ぶよ』
なんか自分の事知らないと
ヤケに喜んでた変な人だからなぁ
グリム「ツノが生えた人間なんて
見たことないんだゾ!!」
『・・・そうなんだ』
グリム君が話すには獣耳が生えてる人とは
またちょっと種類が違うらしい
『多分、すぐ会えると思うよ?
おんぼろ寮にも遊びに来てねって話したら
来てくれそうな雰囲気だったから』
グリム「そうか!オレ様の子分が
増えるかもしれないんだゾ!!」
『そうだといいねぇ・・・』
私が子分1号なんだろうな、100%
グリム「・・・思い出したんだゾ!!
食堂へ行って窓拭きするんだゾ」
いや忘れてたんかい
『私も手伝うから、一緒に行こうね』
また食堂に戻るのは面倒だけど
グリム君の監視役みたいなものだから
手伝わないとね
グリム「もうアイノムチは
こりごりなんだゾ・・・」
『あれ、痛そうだもんね・・・』
アイツも来るのか・・・
ちょっと苦手だな