第3章 2日目
???「すいませ~ん
日替わりメニューまだあるんスか?」
『丁度最後の1個残ってますよ、
お買い上げありがとうござい・・・耳。』
耳、耳?
きゃ、きゃわ・・
この世界って獣人までいるの・・・?
???「って、ちょ、えっ?!
ご飯が落ちかけっスよ!!!」
『・・・あっ、あっ!!すいません!!』
ついつい耳に見惚れ過ぎて
盛り付けしたご飯が落ちかけていた
いや今日はご褒美日なの?
???「・・・そういやぁ、
いつものゴーストじゃないんスね」
エースに似たぴょんぴょん髪型に
垂れ目・・・・・・
そして何よりも耳
耳がきゃわいいよ・・・
『・・・産休に入られたんですよ。
なんで今日からは私が、
日替わりメニュー担当になります。』
そして先程の3人にも話した
一通りのテンプレ説明を彼にも伝える
???「・・この食堂も大変なんスねぇ」
『そうですね、朝からバタバタでした』
耳きゃわぁ・・・
帰ったらグリム君を絶対にモフろう
???「・・・なんか久しぶりに、
同じ感覚の人に出会えた感じするっス。
オレの周りは金持ちお坊ちゃん
ばっかりなんスよねぇ・・・。」
やっぱりここって
お金持ちの生徒さんが多いのか
まぁ、全寮制だし
私立っぽいもんねぇ~・・・
『色々大変な事ありますよね。
あ、最後の1個なんで
沢山サービスしておきました。』
エペル君には申し訳ないけど
ご飯だけ余りそうだったんだよね・・・
???「え?!いいんスか?!」
『大丈夫ですよ~、
是非これからもよろしくお願いします。』
お得意様増加活動もやっていかなきゃね
???「・・・シシシシシッ。
これはオレが貰っておくとするっス」
そう言って、おにぎり2個を
懐へ隠してしまった
『・・・日替わりメニュー、食べないんですか?』
???「・・・あぁ、アンタは
知らないと思うんスけど。
レオナさんが食べるんスよ。」
『そうなんですね、
じゃあレオナさんにも宜しくと
お伝え下さい。』
???「味が気に入れば、
オレがまた買いに来るっスよ」
レオナさんって何者・・・?
学園内では生徒間で主従関係が結ばれてるの?
それかあのパシリってやつですか?