第3章 2日目
エペル「・・・僕、
エペル・フェルミエ。
ごめんね名乗らずに
話し続けてしまって」
綺麗な名前
エペル「ポムフィオーレ寮1年生なんだ」
名前の由来までは分からないけど
語感が素敵で、とても似合ってる
『・・・・・・なんて呼べばいいですか?
私はトイレの花子です。』
説明するのが面倒なので
この学食で毎日働いている事
魔力がゼロなので生徒ではないと説明した
自己紹介するのは3人目なので
なんだかちょっと慣れてきたぞ
「エペルって呼んで欲しいかな。
僕も花子さんって呼んでいい?」
見た目は王子様なのに
物凄く気さくだ
人は見た目によらないって
エペル君の事を言うんだろうな
『大丈夫ですよ、エペル君。』
「・・・花子さんが嫌じゃなければ
敬語じゃなくて、タメ口にしない?」
はい、止めます
敬語止めます
エペル君が言うなら
その通りなんだと思います。
『・・・・・・私゙な゙ん゙がで゙よ゙げれ゙ば゙』
「ほんどが?!たげ嬉しいべ!」
エペル君がニコッと笑う
いやもうそれだけで
花が咲いて妖精が踊りだしそう
お金も払いたくなってくる
こうなりゃ、エペル君にも大サービスだ
『・・・話しかけてくれた
お礼といっちゃなんだけど
超大盛り無料サービスと
日替わりメニューの事前連絡、
お取り置きとかサービスしちゃうんで』
エペル「・・・僕は別に
そんな下心があって
話しかけた訳じゃないんだけど・・・」
え・・・?
良い子過ぎん・・・?
『大丈夫大丈夫、
学園生活大変でしょ
これはせめてものサービスだよ』
お腹いっぱいご飯を食べて
授業も部活も頑張って欲しい・・
いや、
ちょっとエペル君のご尊顔で癒されたいのも本音
エペル「じゃあ、お言葉に甘えるよ」
もう、その笑顔だけみれれば
私は十分です
『うん、明日は取置きしておく?
親子丼にしようと思っ「ほんどが?!」
目に宝石でも入ってる?
『じゃあ、超大盛りで取置きしとくね』
「うん!ヴィルさんに怒られるから
また明日来るよ!」
そう言って天使エペル君が去っていった
私もうエペル教に入信しようかな
日替わりメニュー・・・残り1食!!