第3章 2日目
まさか・・・
まさか、シワとかついてた?
昨日制服のまま寝ちゃったからかな
考えたくはないけど・・
汗臭い?!臭うのか・・?
『いや別に制服しか持って「アズールです」
私がいかに制服以外に
服を所持しているかを
アピールしようと思っていたのに
遮られてしまった
『・・あ、あずーる?』
何かの呪文・・?
アズール「アズール・
アーシェングロットと申します」
もしかして
名前かな?
『・・アーシェングロットさん?』
アズール「アズールで構いません。
失礼ですがお名前を教えて頂いても?」
名前まで凄く品がある感じがする・・
天は二物も与えるのか・・
『トイレの 花子です』
アズール「・・花子さんと呼んでも?」
い、いきなり下の名前呼びですか?!
こんなイケメンさんから?!
なんだか少し顔が熱くなってしまった
これはお金を払った方が良いのだろうか
『・・も、問題はないと思います』
アズール「・・・何かお困り事があれば
モストロ・ラウンジに是非」
『・・・も、もすとろ?』
え?もすとろらうんじ?
アズール「えぇ、
いつでもお待ちしていますので」
そう言うと、去って行ってしまった
『・・・・・・綺麗な人だったな』
ああいう人って
二次元の中でしか存在しないと思ってた
きっと素敵なお母さんとお父さんがいて
可愛らしい彼女がいるんだろうな・・・
ーアズール・アーシェングロットと申します
ーモストロ・ラウンジに是非
モストロ・ラウンジが
何なのかは分からないけど
ここの生徒でもないのに
お邪魔したりしても問題ないのだろうか
もし許されるのであれば
目の保養になるので
遠くからイケメン成分を摂取しておきたい
『・・・でもお金無いんだ』
いきなり現実に戻されてしまった
そうだ、今の私は貧乏人
自分の洋服に
おんぼろ寮のカーテン
グリム君の為のブラシ
お弁当箱
これも
バイト代から捻出しなければならない
『・・・はぁ』
モストロ・ラウンジにお邪魔できるのは
もうちょっと先かな・・・
だってなんだか
高級レストランな感じがする・・・
後、学園長にも一応
許可貰わないといけないよね
今日の夜でもお邪魔してみようかな