第1章 1日目
???「ああ、やっと見つけました。」
その仮面の男性が私に向かって話しかけてきた
???「君、今年の新入生ですね?」
新入生?
???「ダメじゃありませんか、
勝手にゲートから出るなんて!」
ゲート?出る???
何だか怒られてしまった
『え・・・あ、あ・・・?』
???「それに、まだ手懐けられていない
使い魔の同伴は校則違反ですよ。」
『つ・・・使い魔?』
さっきから何一つ理解ができないよ・・・?
グリム「離せ~!
オレ様はこんなヤツの
使い魔じゃねぇんだゾ!!」
気がつくと、グリム君が拘束されてしまった
???「はいはい、
反抗的な使い魔は
みんなそう言うんです。
少し静かにしていましょうね。」
グリム「ふがふが!!」
『つ、使い魔じゃないですよ?』
落ち着け落ち着け自分
使い魔とはどうやらグリム君の事らしい・・・
???「まったく。
勝手にゲートを開けて出てきてしまった
新入生など前代未聞です!!!
はぁ・・・
どれだけせっかちさんなんですか。」
というか今気づいたけど・・・
恐らく言葉が理解できるから
会話はできる・・・らしい・・・
そして勝手にせっかちさんと言われてしまった。
???「さあさあ、
とっくに入学式は始まっていますよ。
鏡の間へ行きましょう。」
そう言いながら、この仮面の男性は
私の手を引いてどこかへ連れて行こうとする
『・・・新入生?入学式?ゲート?』
???「貴方が目覚めた多数のゲート・・・
扉が並んでいた部屋ですよ。
この学園へ入学する生徒は、
全てあの扉をくぐり、
この学園へやってくるのです。
通常、特殊な鍵で扉を開くまで
生徒は目覚めないはずなんですが・・・」
まぁ、何かの手違いでしょうと
この仮面の男性は話し続ける
つ、つまりだ
ここは学園で、私は新入生・・・らしい
あのぷかぷか浮いていた棺が扉なの・・・かな?
『あ、あの棺は扉なんですね・・・?』
???「それまでの世界に別れを告げ、
新しく生まれ変わる。
あの扉の意匠にはそんな思いが
込められているのです。」
9割理解できない・・・