第3章 2日目
エース「コワイ顔してるけど
押しつけられた嫌な仕事も
休まずこなす誠実な奴で」
もう完全に2人の世界に入ってる・・・
腰が痛いよ~・・・
エース「ケルベロスもヒドラもタイタン族も
全部コイツの命令に従って
戦ったんだってさ。」
グリム「ふむふむ。
実力があるのに驕らないってのは
だいじなことなんだゾ」
それは君にも言える事じゃないのかね
グリム君や・・・
グリム「最後に、
この角が生えてるヤツは?」
『・・・・・・やっと、終わる・・・』
最後まで全部説明してくれて
エースさん本当に有難うございました・・・
授業とか間に合わなかったら
本当にごめんなさい・・・
エース「魔の山に住む茨の魔女。
高貴で優雅、
そして魔法と呪いの腕は
この7人の中でもピカイチ!」
あ、この人は・・・
眠れる森の美女にでてくる人か・・・
エース「雷雲を操って嵐を起こしたり、
国中を茨で覆い尽くしたり、
とにかく魔法のスケールが超デカイ。」
そんなに凄い人だったんだ・・・
エース「巨大なドラゴンにも
変身できたんだってさー。」
ドラゴンかぁ・・・
この世界にもいたりするのかなぁ
一度でいいから
元の世界に戻るまでには
見てみたいかも
グリム「おぉ~、ドラゴン!
全モンスターの憧れだゾ!!」
やっぱりグリム君は
猫や狸っぽいけど・・・
位置づけはモンスターって事でいいのかな?
エース「クールだよな~。」
あ、これ説明終わったかな?
早く学食、学食行こう
『・・・グリム君、食堂行こう(小声)』
グリム君の肩をポンポンと叩く
エースさんが説明してくれたお陰で
色々分かった事もあったけど
それを考えるのは
仕事が終わってからにしよう
そうじゃないと学園長に
また迷惑をかけてしまうかもしれない
エース「・・・・・・どっかの狸と違って」
グリム「ふな゙っ?!」
『・・・・・・狸?』
先程まで親切に話してくれていた
エースさんの顔付きや雰囲気が
なんだか少し変わったような気がした
『・・・・・(なんかこの人苦手かも)』
大体人のカンというものは
悪い事程
当たってしまうのだ