第3章 2日目
???「昔、薔薇の迷宮に住んでた
女王だよ。」
どこの誰かも分からないけれど
なんだか
説明を続けてくれるみたいなので
黙って聞いておこう・・・
???「規律を重んじる厳格な人柄で、
トランプ兵の行進も
薔薇の花の色も一切乱れを許さない」
やっぱり・・・
この女王って
不思議の国のアリスに出てたよね?
???「マッドな奴らばっかりの国なのに
誰もが彼女には絶対服従
・・・なんでだと思う?」
グリム「・・・ふにゃっ?!
花子、
な、なんでなんだゾ?!」
『え、わ、私?!』
いきなり誰か分からない人に
問題言われても全然分かんないよ・・・
でも確か・・・
ハートの女王って首はねてなかったっけ
???「規律違反は打ち首だったから!」
そこもやっぱり同じなんだ・・・
思い返してみると
不思議の国って
日本のブラック企業も真っ青だな
グリム「こ、こえーんだゾ!!」
グリム君の顔が真っ青な顔になる
???「クールじゃん!オレは好き。
だって、優しいだけの女王なんて
みんな従わないだろ?」
いやまぁ、そうだけど・・・
クールではないと思うんだよね・・・
グリム「確かに。
リーダーは強いほうがいいんだゾ。」
グリム君って人見知りしないよなぁ・・・
グリム「・・・っていうか、オマエは誰だ?」
『・・・私も、そう思ってました』
まぁ、多分
この学園の生徒なんだろうけど・・・
エース「オレはエース。
今日からピカピカの1年生
どーぞヨロシク♪」
やっぱり1年生なんだ・・・
という事は入学式にはいたんだな・・・
『・・・・・・トイレの花子です』
グリム「オレ様はグリム!
大魔法士になる予定の天才だゾ
ちなみに、花子は
子分なんだゾ。」
いや、いつ子分になったんだろう・・・
エース「花子?
珍しい響きの名前だな。」
『・・・そ、そですね』
学園長からは
生徒達との交流には気をつけてと
忠告を受けていたのに
こんなんで大丈夫なんだろうか・・・
後
いきなり下の名前で呼ばれるのも
慣れていないので
少し苦手だ・・・