第3章 2日目
談話室が騒がしくなっている
何やら
誰がどれを食べるかで
言い争っているらしい
『・・・食べ物には弱いんだな』
手に少量の水と塩をつける
少し熱いけど、慣れたものだ
それに
異世界でもおにぎりが食べれるとは
めちゃくちゃ有り難い
『・・・明日はツナとか
入れてあげようかな』
今日ツナ缶が手に入れば
自分も大好きなので入れてみよう
それに
販売するにしても具材の種類は
沢山あった方がいいよね
今のところ何が手に入るか分からないけど
代表的なものといえば
おかか
(鰹節なんて手に入るのだろうか)
明太子
(いや魚卵も手に入るのか?)
ツナ
(グリム君が言うんだから手に入りそう)
梅干し
(あるのかな・・・)
4種類あれば上等じゃないだろうか
いやでも手に入る自信がない
お肉とか手に入れば
唐揚げ弁当とか作れるようになるんだけど
『・・・よし、出来た』
色々考え事をしながら握っていたので
気付かない間に
12個も握れてしまった
お弁当箱とか保冷バックがあれば
グリム君に
持たせてあげれるんだけどな
『・・・後々買わないとな』
未だに何処に販売してるのかさえ
全然分からないけど
『・・・今度学園長に聞いてみよ』
適当に切った野菜と
コンソメらしき物体を
鍋に投入する
そして適当な量の塩コショウ
そうすれば、あら不思議
即席手抜き野菜スープの出来上がりだ
朝ご飯なんてこんなんで十分
手の込んだご飯なんて
外食してしまえば良いのだ
グリム「花子~~!!
次も持っていくんだゾ!!」
グリム君が物凄くご機嫌な顔をしている
どうやら
一番大盛りのご飯をGETできたらしい
『もう全部出来たから
一緒に持って行こうか』
ゴーストB「ワシ達も手伝うよ~」
ゴーストA「朝ご飯なんて何年ぶりだ~?」
ゴーストC「なんだか楽しみだな〜」
元の世界では
親が共働きだったから
いつも一人で朝ご飯食べてたけど
『楽しい朝だな』
仕事開始までまだ余裕はある
なんだか楽しい1日になりそうだ
『・・・お母さん達心配してないかなぁ』
連絡する手段が何もないので
どうにも出来ないが
お母さん お父さん
私はモンスターとゴースト達と
仲良く朝ご飯を食べています