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【ツイステ】学食アルバイト、はじめました

第3章 2日目



『・・・・・・ん?』

台所に向かおうと思った矢先

机の上に

何やら覚えのない食材が

視界に入ってきた

『・・・・・お米?』

こんなの昨日の時点では

置いてなかった筈・・・

誰かが置いていってくれた・・?

机の上には

3日分程の

食料が置いてあり

お米、ソーセージ

卵、牛乳

パン、トマト、レタス

その他諸々・・・

『・・・・・あれ?』

そして小さなメモが

食料と一緒に置かれていた

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"花子さん"

昨日は有難うございました。

初めて食べさせて頂きましたが

悪くはなかったですよ

伝え忘れていましたが

食堂で余った食料は

自由に使って頂いて構いません

朝食もこれ位あれば

足りると思いますので

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名前は明記されてないけど

この感じは絶対に学園長だ

『・・・・食えない人だなぁ』

昨日初めて出会ったけど

私から学園長への評価は

今のところ

胡散臭い

忘れっぽい

何を考えているのか分からない

それぐらいだろうか・・・

利己的な人ではありそうだが

それは学園を運営する為に

必要な要素であると思う

それに

世の中には完全な悪人も善人も

存在はしないのだ

『・・・一応、この世界では

 保護者代理だもんね』

メモは保管しておこうかな

深い意味はないけれど

この世界に来て初めて貰えた

手紙のようなものだしね

『・・・・なんか裏に
 怪しい契約とか書いてないよね』

裏返してみても

白紙で少し安心した

後はもう学園長の

優しさだと思って受け取るしかない

『・・・自分でもなんとかしなきゃな』

いくら私が望んでもいない

異世界トリップを

してしまったとしても

学園長に甘えてばかりではいられない

魔法も使えないし

特別な才能はないけれども

生きていく為にお金を稼がなくては

『やっぱり、お弁当屋でもしてみるか』

昨日寝る前に少し考えていたけれど

ここは男子校で

食堂もお昼しか開いていない

寮に帰ったらご飯ぐらいあるだろうけど

ワンコイン位で

お弁当とか軽食を販売してみようかな・・・

利益は少ないかもしれないけど

ぶっちゃけ他の商売なんて

今の私には思いつかない
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