第2章 1.5日目
ジャミル「・・・分かった、
とりあえず俺が調べておく。」
カリム「おぉ!助かるぜ
流石ジャミルだな!!」
ジャミル「・・・情報はトイレのって名前と
女性っぽいだけだよな?」
カリム「・・・ん~・・・それ位しか
覚えてないんだよな」
ジャミル「(もしかしたらカリムに
何か下心があって
ワザと近づいた可能性がある
用心するに越した事はない)」
ジャミルは良いヤツだから
任せておけば必ず見つける筈だ!
ジャミル「だから、今すぐに
燃えた式典服を渡してくれ」
カリム「式典服なら
そこに置いてあるぜ?」
ジャミル「・・・業者に確認しないとな」
カリム「ありがとな、ジャミル!!」
ジャミル「(服は脱ぎ散らかすなと
あれほど伝えているのに・・・)」
カリム「・・・・・・」
アイツの服
大丈夫だったかな
新入生だった筈だから
折角の服が燃えたら
可哀想な事しちまったな・・・
"あ・・・あの、て、手伝います!!"
アイツめちゃくちゃ
頑張って火消してたな・・・
カリム「・・・あの必死さ
なんかスゲー面白かったな」
自分だってヤケドするかも
しんねーのに・・・
カリム「・・・うん、間違いねぇ」
間違いない
アイツはジャミルみたいに
絶対に良いヤツだ!
カリム「・・・ジャミルとも
仲良くしてくれるといいな」
ジャミル「善人かどうかなんて、
分からないだろ」
カリム「いやアイツは絶対に良いヤツだ」
ジャミルは俺ばっかりで
友達付き合いが少ないから
アイツを宴に招待して
友達になったら
今よりもずっと楽しくなる
そんな気がするんだ
ジャミル「カリム、お前少しは人を疑え」
カリム「いや、アイツは大丈夫だ!」
ジャミル「・・・お前のその自信は
いつもどこから沸いてくるんだよ」
カリム「ジャミルも会ってみたら分かるよ」
ジャミル「まぁ、会えたらの話「絶対会える」
何だか、
そんな気がするんだよな
カリム「・・・なんか、腹が減ってきたぜ!」
ジャミル「既に食事の用意は済ませてある」
カリム「ありがとな、ジャミル」
会えたら
あの時のお礼をちゃんとしないとな