第1章 1日目
10分後ーーーーー
『・・・・・・』
グリム「(コ、コイツ大丈夫か?)」
心と脳をとにかく落ち着かせた
兎に角ここは夢のようで
いや夢だと確信していたのに
夢ではない可能性大だ
だって全てが不思議で
知らない場所だけど
『・・・いだっ』
グリム「(自分で自分を殴ってるんだゾ)」
殴ってみてもめちゃくちゃ痛い
思い返してみると
青白い炎も熱かった
夢は何度も見たことあるけど
こんなリアルに熱くて痛い事ってある?
しかも何度自分を叩いても
目覚めない
そして
喋る狸が存在している
それはもう事実だし受け入れるしかない
『・・・んん』
脳を柔軟にして何でも受け入れよう
たまには諦めも肝心なんだ
いいじゃないか
最悪夢なら目が覚めるんだし
そのためには情報収集だ
周りを見てみよう
まず、真ん中に大きな鏡がある
なんだか豪華で凄く高そうだ
アンティーク物なのかな
そして薄暗い部屋に緑色のランプ
ゴシックみたいな部屋でお洒落だ
後は・・・
『・・・・・・なんだこれ』
グリム「(すげー独り言多いんだゾ・・・)」
なんか棺が浮いている・・・マジックかな?
グリム「・・・ま、まあいい。そこのニンゲン!」
『は、はい?!ニンゲンです!』
可愛いけど青白い炎を出す狸が
また話しかけてきた
グリム「オレ様にその服をよこすんだゾ!!」
『えぇえええ?!』
裸になれと?!?!?!?!?!
この狸めちゃくちゃな事仰る!!!!
グリム「さもなくば・・・」
『さ、さもなくば・・・?!』
グリム「丸 焼 き だ !!!!!!!」
先程も出てきた青白い炎がまた一面に燃え上がる
『あっつ!!!!!!!!!!!!!!』
グリム「その服をよこすんだゾ~!!!」
いやいやいや
知らない土地でいきなり喋る狸に
丸裸にされたらそれこそ終わっちゃうよ!!!
無理無理無理
もし警察いたら捕まるよ!!!
人生終わっちゃうよ!!!
『不思議な狸に
丸裸丸焼きにされる~~!!!!』
可愛いけど全裸は勘弁だ
知らない場所だけど
逃げなきゃ!!
グリム「ま、待つんだゾ!
だから
狸じゃねーって言ってるんだゾ!」
『勘弁してくださいいいいい!!!』