第1章 1日目
『グリム君がえじでええええええ!!』
グリム「嫌なんだゾ~!!!
オレ様だって
お腹ぺこぺこなんだゾ!!」
『私だってお腹ぺこぺこなの!!』
食べ物の恨みは怖いんだぞ・・・
返せえええええ!!
クロウリー「・・・仕方ありませんねぇ
今回だけですよ。」
ボワンッと音が鳴り
机の上から
モクモクと煙が出てきた
『・・・わっ!!』
グリム「ス、スゲーんだゾ!!!」
気付くと
机の上にはなかったはずの
お皿に載った炊きたてのご飯が・・・
『・・・ご、ご飯!!!!!
学園長凄い!!!!!』
グリム「オレ様も大魔法士に
なったら・・・
山盛りのツナ缶・・・」
魔法って凄いな・・・
いつでもラーメン食べ放題じゃん・・・
クロウリー「今回だけですからね、
それでは私は学園に戻ります。」
学園長には感謝と恨み
両方あるけど・・・
何か、何か
お礼しなくては・・・
『ま、待って下さい・・・!!』
魔法とか全然使えないから
私これぐらいしかできないけど
クロウリー「・・・まだ何か?」
『が、学園長はまだ仕事残ってますよね』
クロウリー「・・・そうですねぇ
まぁ、私急がしいので。」
『待って下さいね・・・あちちち・・・』
炊きたてのご飯を触ってみると
めちゃくちゃ熱い
クロウリー「・・・?」
グリム「・・・何やってるんだゾ?」
食べる事が昔から大好きなので
人並み程度には料理ができた
塩とか海苔がないから
美味しいか分からないけど・・・
というか潔癖症だったらどうしよう・・・
私サランラップとかで握れば良かったかな・・・
やばい
後悔しかない・・・
でも
これしか私できないしな・・・
『・・・すいません、
お口に合うかどうか
全然分からないんですけど・・・』
余ったご飯は
パンのお皿によけさせて貰って
魔法で出して貰ったお皿の上に
おにぎりを2個、学園長に渡した
クロウリー「・・・おにぎりですか?」
あ、此方の世界にも
おにぎりという概念が・・・
グリム「美味そうなんだゾ~!!」
『は、はい・・・
魔法は使えないし
これ位しかお礼はできないんですが』
なんか気持ち悪いとか思われるかな・・・