第1章 1日目
クロウリー「不満ならば結構。
また外に放り出すだけです。」
グリム「ふな゙っ?!」
『ええっ?!』
クロウリー「当たり前です。
そもそもグリム君は
入学式で騒動を
起こした張本人ですよ?」
『・・・そ、そうですよねぇ』
ぐっ・・・
いやもうそれ言われたら
何も言い返せない・・・
グリム「わ、わかった!
やればいーんだろ、やれば!」
グリム君が大慌てで返事をした
そこまで大魔法士になりたいんだ・・・
クロウリー「よろしい。
では二人とも。」
『は、はい!!』
グリム「お、おう!」
クロウリー「明日から
調理係兼雑用係に
励むように」
何か兼ねられてるんですけど・・・
学園長・・・
私、調理係だけじゃ・・・
クロウリー「・・・とはいえ
まずは食事ですね」
と言いながら学園長が
銀のトレイを渡してくれた
クロウリー「グリム君の分まで
用意できなかったのですが・・・」
『・・・おぉ』
グリム「美味そうなんだゾ~・・・」
学園長から貰った夕食を見てみると
見覚えのある食材が並べてあり
どこか懐かしく感じた
『・・・でも海外っぽい』
一つ目のお皿には
牛肉のステーキ
付け合わせのニンジン
マッシュポテト
二つ目のお皿には
これに合わせたパン
三つ目のお皿には
暖かそうな野菜スープ
クロウリー「カイガイ・・・ですか?」
『・・・あ、えっと
此方の世界では
パンが主食なんでしょうか?』
クロウリー「そうですねぇ・・・
沢山の国がありますから
ライス派の方も
いらっしゃいますよ」
どうやら此方の世界でも
お米やパンという食文化は同じらしい
クロウリー「食文化が似ているようですね
あ、もしかして
花子さんはライス派?」
『・・・あっ、だ、大丈夫です!!』
そ、そんな!!
おにぎりやお寿司が大好きだなんて別に!!
ラーメンの残ったスープに
ご飯を入れるのが大好きだなんて別に!!
グリム「ならオレ様がパンを
頂くんだゾ~!!!」
『・・・あっ!グリム君!!!』
私の大事な夕食がぁあああ!!!