第1章 1日目
『が、学園長・・・』
確かにグリム君は
生意気だし
時々腹立つけど
丸焼きにも丸裸にも
されそうだったけど・・・
クロウリー「なんです?」
今ここでお願いするしかない!
『グリム君も一緒に
ここに置いて貰えませんか?』
クロウリー「なんですって?
モンスターを?」
グリム「オマエ・・・・・・」
『お願いします、
私を助けてくれた
根は優しい子だと思うんです』
学園長にペコッと頭を下げる
少しだけ頭がズキズキする
グリム「・・・・・・・・・」
『お願いします、学園長』
クロウリー「・・・ふぅ
仕方ありませんね。」
『・・・・・・え』
クロウリー「いいでしょう。」
グリム「ふな゙っ?!本当かっ?!」
グリム君が両手を挙げて喜んでいる
耳もぴょこぴょこ動いてる
クロウリー「しかし。」
『し、しかし・・・?』
クロウリー「闇の鏡に選ばれなかった
しかもモンスターの
入学を許可する訳には
いきません」
『・・・・・・えぇ』
クロウリー「なんだぁ・・・ぬか喜びだゾ」
耳がしょぼーんと垂れてしまう
グリム君って感情豊かだなぁ
クロウリー「まあ、話は最後まで
聞きなさい。」
『は、はい』
クロウリー「花子さんの魂を
呼び寄せてしまった事に
関しては
闇の鏡を所有する学園にも
責任の一端はある。
なので当面の間は
花子さんには
お話した通り食堂で
働いて頂きますよ」
『そ、それは分かってます』
グリム「・・・・・・ゴクリ」
クロウリー「ひとまず花子さんと
2人1組で
食堂での労働と掃除等の
雑用係はいかがです?」
『ざ、雑用係ですか?!』
なんか仕事増えた?!
グリム君に務まるのかな・・・
クロウリー「そうすれば、特別に
グリム君の学内滞在を
許可してさしあげます」
グリム「ええ~?!
そんなのいやなんだゾ!」
『・・・ですよね』
グリム「オレ様もあのカッケー制服着て
生徒になりたいんだゾ~!」
そりゃそうだよね・・・