第1章 1日目
頭が痛い
なんかズキズキする
『・・・・・・んん』
気、失ってたんだ
グリム「目、目が覚めたんだゾ!!」
ゴーストB「よかったよかった」
ゴーストA「あそこで死なれたら
ワシ達も罪悪感あるからな」
ゴーストC「確かに確かに」
目が覚めると
視界には
『・・・ひいっ!!』
グリム君
と
ゴースト3人組がいた
『お・・・おば・・・いだっ!!』
頭がズキズキする・・・
恐らくだけど出血はしてないみたい
『・・・いだいよぉ・・・』
グリム「気絶して強く頭を
打っちまったんだゾ!」
あ、そうだ・・・
私驚き過ぎて気絶したんだ
ゴーストA「そうそう、
あそこまで
驚くとは思わなくてなぁ」
お化けが喋ってる・・・
ゴーストB「久しぶりの来客で
張り切りすぎちまったなぁ」
普通に喋ってる・・・
ゴーストC「昔ならもっと驚かしたけど
もうワシ達も若くないしな」
お化けなのに
もう若くないとか言ってる・・・
そして私にごめんよ~と謝ってくれた
悪い人・・・
いや、悪いお化けではないみたいだ
『だ、大丈夫ですよ・・・
えっと、ここは・・・?』
グリム「談話室だゾ!
オレ様とゴースト達で
ニンゲンを運んでやったんだゾ!」
『・・・そ、そっか』
お化けって透けてるのに
物触れるんだ・・・
ゴーストA「4人なら簡単に運べたよ」
ゴーストB「そうそう
そこの狸が
さっきは言い過ぎたから~
とか言っていたが」
グリム「ふな゙ぁっ?!?!
そ、そんな事
言ってないんだゾ!!!」
『・・・・・・え?』
ゴーストC「この娘はオレ様に
優しくしてくれたから
ちょっとは
助けるんだゾ!
ってねぇ」
お化けさん達がグリム君の真似をする
『・・・そっか、ありがとねグリム君』
やっぱり生意気だけど
ちょっとは優しい所も
あったんだね
10%くらいね
グリム「や、やめるんだゾ!!!」
『グリム君は優しいね、助かったよ』
皆で話しているうちに
お化けへの恐怖心や
さっきまでの緊張感が
少しほぐれた気がした