第1章 1日目
グリム「に゙ゃッ!!!!」
『どうしたの?グリム君』
グリム「つめてっ!
天井から雨漏り
してやがるんだゾ!!」
『・・・・・・わ、本当だ』
上を見上げてみると
色んな所から雨漏りが発生していた
どこが
どこが
雨風は凌げる場所なんだ・・・?
グリム「ふぎゃっ!
また水が降ってきた!
オレ様のチャームポイントの
耳の炎が消えちまう~!!」
あ、それ毛色じゃなくて・・・
本当に炎だったんだ・・・
『バケツもっとあるかな・・・
後、いらない木の板探さないと』
床掃除が丁度終わったのに
また汚れるのは勘弁して欲しい
バケツは4個あれば足りるかな・・・
グリム「こんな雨漏り、
魔法でパパーッと
直しちまえばいいんだゾ」
いやそんな簡単に言われても
『グリム君、私魔力ないんだよ・・・』
グリム「ププーッ!使えねえヤツだゾ!」
『じゃあグリム君が代わりにやってよ』
グリム「やーなこった!!!
オレ様はちょっと雨宿り
してるだけの他人なんだゾ!!」
『・・・さいですか~』
やっぱり生意気だ・・・
心配なんてしなきゃ良かった・・・
グリム「ツナ缶も出ないのに、
タダ働きするのは
ゴメンなんだゾ。」
猫ちゃん・・・?
グリム「ふぎゃっ!
ま、またなんだゾ~!!!」
『・・・つめたっ』
そうこうしている内に
雨漏りが酷くなっていく
グリム君は戦力外としても
バケツや木の板を探さないと・・・
『と、とりあえず
バケツや木の板探してくるね』
兎にも角にも探さないと
床がまた汚れてしまう
あんなに掃除を頑張ったのに
朝起きて水浸しなのは
勘弁して欲しい
この談話室と玄関以外
そういえば見に行ってないな・・・
『……よしっ』
怖いけど見に行くしか無い
確か寮として使われてたんだから
部屋も沢山ある筈だ
長年使用されてないから
食料とかの希望は薄いよね・・・
でもお腹も空いたし
とりあえず雨漏りをなんとかしてから
食料見つけて、寝床を確保しよう
『よし、行ってくるねグリム君』
グリム「お、おうなんだゾ・・・」
よし
怖いけど
やるしかないぞ・・!!