第1章 1日目
クロウリー「・・・ですが困りました
魔法を使えない者
ましてや女性を
この学園に置いておくわけには
いかないんですよ・・・」
『はい・・・』
まぁ、そりゃそうだ・・
クロウリー「しかし、花子さんを
放り出すのは
教育者として非常に
胸が痛みます。
私、優しいので。」
それ口癖だよね、絶対
クロウリー「う~~ん・・・・・・・・・・・・」
学園長が黙り込む
私出て行った方がいいよね・・・
でも、知らない場所だからなぁ・・・
クロウリー「そうだ!思いつきました!」
『・・・えっ?』
学園長が手をぽんと叩いて
ニコッと笑った
クロウリー「花子さん、
料理は得意ですか?」
『りょ、料理ですか?』
え、いきなり?
クロウリー「えぇ、ここは学園なので
生徒の昼食を用意する
食堂があります。
普段はゴーストが
炊事を行いますが
丁度、
人員募集をしているんです。」
『そ、そこで働けって事で・・・?』
クロウリー「そうです、労働は短時間の為
賃金は発生しません。
更に、学園内に
使われていない建物があります。
昔、寮として使用していたので
掃除すれば寝泊まり可能です」
『あ、短時間なんですか?』
クロウリー「昼食限定なので、
それに料理の工程は
殆ど魔法で作ります」
成る程・・・それは便利だ
クロウリー「この学園の食堂には
一流ホテルの元総料理長も
働いているんですよ。」
た、食べたい
『・・・寝泊まりはその建物でするんですね』
クロウリー「働いて頂けるのであれば
衣食住の安全は保証しますよ。
しばらくは宿として
貸し出して差し上げましょう!
その間に花子さんが
元いた場所に
帰れる方法を探るのです。」
『・・・あ、ありがとうございます!!』
よかった・・・
これでしばらくは大丈夫だ・・・
頑張って働いて
帰る方法を探すんだ!!