第4章 2.5日目
『き、来ちゃったよ・・・』
凄い建物、まるで海の世界だ
ワカメのや珊瑚の形をしたランプに
タコの形をしたシャンデリア
し、真珠のランプまである・・・本物?!
これ一個一個、何円ぐらいするんだろう
・・・って、そんな事してる場合じゃない
早くアズールさんに渡して帰らないと
ゴーストさん達が心配する
アズール「来て下さったんですね、花子さん」
も、もしやこの声は
『ア、アズールさん・・・!!
ご注文有難うございます、配達に伺いました』
事前に色々な事聞いちゃったから
変に緊張する・・・
腹黒ってワードが頭から離れないんですけど
アズール「この前頂いた日替わりメニュー
大変美味しく感動しましたので
今回もお願いしたんですよ。」
女性ゴーストさん達が惚れてしまったのも
なんだか分かる気がするな
凄く紳士的で、気品もある
知的眼鏡イケメンはそらモテるよね
『凄く嬉しいです。有難うございます。
一応無料で大盛りサービスもやってます
注文の際に言って頂ければ対応出来ますよ』
アズール「良心的なサービスですね、
利益率は大丈夫なんでしょうか
人件費や売上原価もそれなりに
掛かっているのでは?」
うぐっ・・・
こ、これはもしや
探ってきているのか・・・!?
『・・・そういう難しい事は苦手で、
偽善的だと思われるかもしれませんが
ここの学生さん達が美味しいって、
笑顔になってくれるだけで十分です。
まぁ、そのお陰で節約生活ですけど』
これが本音なんだよね
それに経営の事までは分からないから
うまく諦めてくれるといいんだけど
アズール「そうですか、
とても素晴らしい事だと思いますよ。
ですが、やはり
節約生活はお辛いでしょう?」
これは諦めてくれたのか・・・?!
良い感じな所で退散してやる
『いえいえ、案外楽しいですよ。
最近は家族が増えてワイワイ過ごしてます
それに土日の仕事増やせば良いだけなので』
よし、この次にそろそろ帰るって言うぞ
これでミッションクリアだ!!
アズール「土日の仕事ですか・・・。
花子さん、
今から少しお時間頂いても?」
おかしいな、帰れなくなりそうだぞ