第4章 2.5日目
『・・・買いすぎた』
財布には今現在1000マドル
今日の売上が給料になるとしても
グリム君の食費で半分消えるからなぁ
学園長に正式採用されたけど
お世話になってるから、
給料も今のままで良いって伝えたし
携帯料金も自分達で支払うって決めたから
土日どっかでバイト探すしかないか
世知辛い世の中だ・・・
???「そこの仔犬、ステイだ」
え・・・
ダルメシアンみたいな人がいる
『・・・・・・私、ですか?』
いや絶対私ですよね
だって私意外、廊下にいないですもん
???「そうだ、少し良いか?」
今日、これで話し掛けられるの2回目で
なんかちょっと慣れてきましたけども
『・・・は、はい』
え、なんか近づいてきた、近づいてきた!?
すっごいまた良い匂いする
百貨店の化粧品売り場の匂いがする
???「仔犬、良いセンスをしている。
とても良く似合っているじゃないか
同じ学園で働く者同士、
仲良く出来そうだな、喜べ」
え゙っ?!
"同じ学園で働く者同士"?!
『え、えっと・・・どんなお仕事を?』
クルーウェル「デイヴィス・クルーウェル
この学園の教師だ。
クルーウェル様と
気軽に呼んでいいぞ」
この学園って
様付け固定な人多いんですか・・・?
『あ、えっと・・・よろしくお願いします。
トイレの花子と申します。』
クルーウェル「学園長から説明は受けた。
何かあれば、俺を頼るといい
仔犬の監理は、
先輩である飼い主の役目だ」
この人から見たら私は犬に見えてるの?
えっと・・・か、飼い主ですか?
しかも持ってるの鞭・・・?
あ、教鞭か・・・。
『・・・わ、分かりました?』
相談したら、甘えんな!!って
いきなり教鞭で叩かれるとかないよね
クルーウェル「Good girl 仕事に励めよ、仔犬」
要は心配してくれてるって事だよね?
『あっ、あ、頑張ります』
あ、頭を撫でられてしまった・・・!!
朝から美人と美形に出会えるなんて・・・
有り難いな・・・一応拝んでおこう・・・
『よし、グリム君のお弁当作らなきゃ』
帰ったらグリム君やゴーストさん達
驚いてくれるといいな