第4章 2.5日目
【ヴィルside】
エペルが上機嫌だったから
気になって調べてみたけど・・・
まさかあんな地味子ジャガだったとはね
本気でアタシの事、
お姫様だと思ってるみたいだし
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【花子】有難うございました!!
ヴィル様がお姫様だって事は、
誰に聞かれたとしても隠し通しますから!!
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ヴィル「・・・素直過ぎるのよね、この子」
この学園には
個性的で、厄介な生徒が多いから
変に利用されそうね・・・って
何で心配する必要あるワケ?
アタシは自分の為に、
あの子を利用すれば良いだけ。
地味子ジャガだって貧乏なんだから
私の試供品貰えて大喜び、それで良いじゃない
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【ヴィル】また連絡するわ、宜しくね
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でも、なんていうか・・・
変に純真過ぎて調子狂うのよね
ネージュとはまた違うんだけど
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【花子】了解しました!ヴィル様!
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バカ正直にヴィル様って呼んで、
アタシの事本当に知らないし驚いたわ。
そんな女性がこの世界にいるなんて、
あの子どうやって生きてきたのかしら
美容にもそこまで興味はなさそうだし
ヴィル「・・・気にする必要ないじゃない」
そうよ、なんでアタシが
あの地味子ジャガの事考えなきゃいけないわけ?
あー・・・調子狂うわ、ストレスになりそう
最悪、練習用モデルにしない方が良かったかしら
"ヴィル様はお姫様だから主人公"
ヴィル「・・・はぁ、別に嬉しくなんかないわよ」
知り合ったばかりの地味子に言われた事なんか
1ミリも気にする必要ないじゃない。
どうして頭から離れないのかしら・・・ムカつく
エペル「・・・ヴィルサン、なんか嬉しそう」