第4章 2.5日目
ヴィル様の顔が近くて
スキンケアや化粧品の使い方が
全然、頭に入ってきません
ヴィル「ちょっとアンタ、
アタシの貴重な説明、聞いてるワケ?」
『ヴィ、ヴィル様の顔が美人過ぎて
何も頭に入ってこないんです・・・!!』
良い匂いするわ、睫長いわで
綺麗な女性過ぎて緊張しちゃって・・・
ヴィル「・・・はぁ。ほら、早く慣れなさい。
自分が美しいのは知ってるわよ。
アンタ毎日洗顔しなさいよ本当に」
『ち、ちちっ!?近いです!!』
う、うおおお!?なんだこの肌!?
毛穴が1個もない・・・!?
ヴィル「慣れさせる為に決まってるでしょ?
ファンデは、顔の中心から
外側に向かってつけてくのよ?」
顔をスポンジでポンポンされてる・・・
なんかこれも良い匂いする・・・
『・・・あ、あの。
ヴィル様ってプリンセスなんですか?』
私の推理だと、
恐らく何処かの国のお姫様なんだ
だけど庶民の心を知るべきだ!!って事で
この学園に入学させられたに違いない・・・!!
ヴィル「・・・・・・は?」
『きっと、お姫様なんですよね・・・?
身分と性別を偽って、
入学してるんですよね?』
お・・・?
こ、これはもしや・・・!!
私の完璧な推理に驚いてしまったんだな?!
ヴィル「・・・・アンタからは、
そう見えるワケ?」
『は、はい。溢れ出る気品というか・・・。
きっと何処かのお姫様なんだろうなって
最初はビックリしたし、怖かったけど
そんな人と知り合えて良かったです』
いやまだ怖いけど
でもなんか、こうやって化粧されるのって
自分までお姫様になれるみたいで凄く楽しい
こういうの、日本でもした事なかったな・・・
ヴィル「・・・子ジャガの癖に、
なかなか面白い事言うのね」
笑うとどちゃくそ綺麗だな・・・!!
『ヴィル様はお姫様だから主人公、
私は周りの小人って感じですかね。』
ヴィル「・・・ちょっと、顔動かさないで」
『・・・す、すいません』
ごめんなさい、やっぱりめちゃ怖いです
ヴィル「・・・今度買いにいくアンタの下着、
驕ってあげる、感謝しなさいよ。」
『ええっ?!悪いんで自分で買います!!』
ヴィル「顔、動かさない!!」
ずびばぜんでじだ