第1章 1日目
そうして、
私以外の新入生の人達は
寮長という
人達に連れられて行ってしまった
クロウリー「・・・・・・
さて、花子さん。」
『は、はい』
クロウリー「大変
残念なことですが・・・・・・」
『・・・・・・はい』
クロウリー「貴女には
この学園から出て行って
貰わねばなりません。」
やっぱり、
そうですよね
だって、
魔力とか絶対ないですもん・・・
クロウリー「魔法の力を持たない者、
ましてや女性を
この学園へ
入学させるわけには
いかないんです。」
『そ、そうですよね』
じゃあここは男子校なのか・・・
まぁ、仕方ないよね。
ちょっと
楽しそうだなとは思ってたけど・・・
カリムさんとの約束は
叶いそうにないな・・・
クロウリー「心配はいりません。
闇の鏡がすぐに
故郷へ
送り返してくれるでしょう。」
『そうなんですね、分かりました』
学園長がまた、闇の鏡の前へ立つよう促す
でもまぁ
慣れ親しんだ日本に
家に帰れる方が幸せだ
早くベッドに戻って
二度寝したい
クロウリー「さあ、扉の中へ。
強く故郷のことを念じて・・・」
えーと日本?日本を念じればいいのかな・・・
えーと日本に帰る・・・帰る・・・
クロウリー「さあ闇の鏡よ!!
この者をあるべき場所へ
導きたまえ!!」
学園長がその言葉を発すると
闇の鏡から緑色の炎と共に仮面が浮かび上がった
闇の鏡「・・・・・・・・・・・・・・・」
『んんんんんんんん・・・・・・』
日本に帰る・・・白いお米を食べたい・・・
ニホン・・・ワタシ・・・カエル・・・!!
闇の鏡「・・・・・・・・・・・・」
クロウリー「ゴ、ゴホン・・・
もう一度。
闇の鏡よ!
この者を「どこにもない・・・」
『・・・・・・へ?』
クロウリー「え?」
闇の鏡「この者のあるべき場所は
この世界のどこにも無い
・・・・・・無である。」
え、私世界からも拒絶されてるんですか・・・?