第1章 1日目
クロウリー「ごほん、
少々予定外の
トラブルはありましたが
入学式はこれにて閉会です。」
・・・え?
私寮とか決まってないんですけど?
え?大丈夫なのかな?
クロウリー「各寮長は
新入生をつれて
寮へ戻ってください。」
カリム「そろそろ行かねぇとな。
新入生、待たな」
『う、うわっ!』
いきなりぽんと頭を叩かれてびっくりした・・・
この明るさとフレンドリーさ羨ましいな・・・
カリム「落ち着いたら遊びに来いよー!」
『は、はいっ!』
かりむさんの方を見上げると
ニカッと
太陽のような素敵な笑顔で去って行った
『…素敵な人だなぁ』
クロウリー「・・・ん?そういえば、
ディアソムニア寮、
寮長のドラコニア君の
姿が見えないようですが・・・・」
???「アイツがいないのは
いつものことだろ?」
その単語が聞こえた瞬間、
入学式会場内が再度ザワつく
生徒A「ドラコニアって・・・
まさか”あの”
マレウス・ドラコニア?」
生徒B「この学校に通ってるって
マジだったのかよ。」
生徒C「怖えぇ・・・」
え、だ、誰?有名な芸能人?
知ってる振りした方が
いい感じのやつですか・・・?
???「・・・おお、やはり。
もしやと思って来てみたが
マレウスは来ておらなんだか。」
???「”また”式典の知らせが
届いてなかったとみえる。」
???「申し訳ありません。
決して
仲間外れにしたわけじゃ
ないんですよ。」
リドル「どうも彼には
声をかけづらいオーラが
あるんだよね。」
???「まあよい。
面白い知らせもできるしのう。
ディアソムニア寮の者は
わしに付いてくるがいい。
・・・あやつ、
拗ねていなければ良いが・・・」
チラッとフードの人が
私の方を見た気がした・・・
いや多分見てない、自意識過剰だ
んー・・・
でもなー・・
なんだろう
多分なんだけど
この世界の言葉は通じるし
理解できるんだけど
常識的な事柄に関しては
やっぱり分からない事だらけだ・・・