第4章 2.5日目
外に出ると
辺りはすっかり真っ暗になっていた
トレイ「少しビビらせちまったか?」
『いや、全然大丈夫です!!
寮長の言ってたことは大事だと思います』
いやまぁ怖かったけど!!!
本音は怖かったけどね!!!!
トレイ「そうか・・・。
まぁ、リドルもケイトも
悪いヤツ達ではないんだ。
それは俺が保証するよ。」
一癖も二癖もありそうなのは
黙っておこう・・・
???「花子さん!!
貴女こんな所で何してるんですか?!
おんぼろ寮に帰ったと思ったら・・・!!
お父さんはそんなの許しませんよ!!」
目の前には
見覚えのある大きな黒い影
まさか
まさか・・・!!
まさか・・・!!?!?!!
『ほあっ!?!?!?!
が、学園長!?!?!!』
トレイ「え、な、なんでここに・・・!?」
なんで?!
えええ、、、えええ!?!?
なんでえええええええええええええ!?!?
クロウリー「まったく・・・。
スマホの件が気になって
親子丼を食べてスグに
購買へ買いに行きましたよ!!」
い、いやいやいやいや!!!?
その前に
なんで居場所が分かったの?!!?!
トレイ「な、なぁ花子ちゃん?
これってどういう事態なんだ・・・?」
『わ、私にも全然分かりません・・・!!』
クロウリー「おんぼろ寮へ向かったら
貴女はまだ帰ってないと、
グリム君が教えてくれました。
更に話を聞いてみて、
必ずここに居ると
私は推理したんですよ!?」
推理したんですよ?!って
私に言われても?!
トレイ「・・・が、学園長。
花子ちゃんは
差し入れに来てくれただけですよ。
消灯時間まで時間があるので、
校則は守ってる筈です。」
ト、トレイ先輩・・・!!
クロウリー「クローバー君。
娘を一人で、男子寮に行かせる
親はどこの世界にもいません」
あ~・・・
もうまた誤解しか広まらない
トレイ「お、親・・・!?
花子ちゃん、親子なのか!?」
『誤解なんです・・・帰ります・・・』
モウ、カエロウ、オウチ