第3章 2日目
デュース「なるほど。
寮生はグリムだけだが
花子が保護者の
ようなものだからな。」
『わ、私にそんな事出来るかなぁ・・・』
日本に居た頃は
そんな生徒会長とか役員とか
立候補した事も
なりたいと思った事もなかったのに・・・
エース「前代未聞なんじゃねーの?
魔法が使えない監督生なんてさ。」
クロウリー「困った事があれば、
私が助けますので
安心して下さい。
私、なんて素敵な
父親なんでしょう」
いやもうその父親連呼止めてください・・・
誤解が広まると収拾つかなくなる・・・
エース「いいね、クールじゃん。
魔法が使えない監督生とか!!」
『ちょっと自信ないけどなぁ・・・』
なんか監督生の会議とかあるのかなぁ・・・
デュース「ドワーフ鉱山で見せた気合いは
どこへ消えたんだ?
俺も協力するから、頑張れよ
"監督生どの"」
いやもうそれ
絶対に嫌味じゃん、イジりじゃん
クロウリー「・・・そして、此方をプレゼント
致します」
『え、な、何ですか?』
これ、インスタントカメラ?
グリム「・・・ハッ!!!
な、なんなんだこの四角いの!!」
『お帰り、グリム君』
グリム君の意識やっと戻ってきた
クロウリー「これは通称
"ゴーストカメラ"と
呼ばれるものです。」
ゴーストカメラ・・・?な、なんか怖い名前
霊と戦えとかじゃないよね
デュース「こんなカメラは見たことがないな」
エース「あ、そればーちゃんに
聞いた事あるかも。
すっげー昔の魔法道具っすよね?」
クロウリー「"すっげー昔"という程でも・・・」
『い、一体どっちなんですか?』
クロウリー「確かに、君の曾祖母様か
高祖母様が子供の頃に
発明された物かもしれません」
いやめっちゃ古いです
クロウリー「このカメラには
特別な魔法がかけられていて
被写体の一部だけでなく、
魂の一部をも
写し取ることができるのです」
『へ、へぇ~・・・?』
グリム「ワケ分かんねぇんだゾ」
確かに全然意味分かんない・・