第3章 2日目
クロウリー「花子さん、
貴女は魔法が使えない。
ですが、その生まれ持った
素晴らしい性格や思考で
化け物を倒し、
3人を協力させる事が
出来たんですよ。」
学園長がニコニコしてる
やっぱり胡散臭い
『・・・あ、有難うございます』
クロウリー「花子さんのような
優しくて、明るい
平々凡々な価値観を持つ
普通の人間こそが
この学園には
必要だったのです!!」
グリム「あんまし褒めてねーんだゾ・・・」
『なんかちょっと傷付くね・・・』
平々凡々て・・・
確かに普通の家庭で育ってきたけども!!!
デュース「これは反応に困るな・・・」
エース「全然いいこと言ってなくね?!」
『もう黙ってて皆・・・』
もう恥ずかし過ぎて周り見れません
早く帰らせて下さい
クロウリー「花子さん
貴女は間違いなく、
この学園の未来に
必要な人材となるでしょう。」
『・・・・・・え、えっ?!』
グリム「い、いきなり褒めだしたんだゾ」
クロウリー「早速、養子縁組の手続きを
行わなくてはなりません。
ここは異世界なので
問題はないでしょう」
今養子縁組って言った?!
ねぇ、学園長言ったよね?!
クロウリー「そして学園での面倒ご・・・
何かトラブルが起きた時に
即座に解決出来る
優秀な人材を探していました」
『今、面倒事って言いましたよね?!』
エース「さっきから何言ってんの学園長・・・」
デュース「まるで理解が出来ないんだが・・・」
クロウリー「私の教育者としてのカンが
間違いないと言っています
養子縁組の手続きは
後日行うとして・・・
花子さんとは
親子としての関係も
ゆっくり深めていかなくては・・・」
無理・・・無理です・・・
帰りたいです・・・
グリム「コイツ何言ってるんだゾ・・・」
『分かんない・・・もう理解は諦めた・・・』
学園長が一人でブツブツと話している
もう全部聞き流そう