第3章 2日目
涙も鼻水も落ち着いた
後は学園長に魔法石を見せるだけだ!!
『それにしても、皆すっかり仲良しだね』
やっぱり最初に出会った時と大違い
雨降って地固まるってやつなのかな
デュース「・・・あっ。ち、違う。
別にこれは、違うからな!!」
エース「そ、そーそー!!!
変なこと言わないでくんない?!」
グリム「オッ、オレ様が
大天才だから勝てたんだゾ!!」
ハイタッチまでしてたよね
3人とも、顔真っ赤なんですけど
『・・・はいはい、照れ屋さんだなぁ』
エース「・・・って、言い訳すんのもダサいか。
悔しいけど花子のお陰だな」
『・・・え?そんな事ないよ。
確かに必死だったけど皆のお陰だよ?』
エース「オレが珍しく素直になってんだから
そこは黙って受け取れよな」
『・・・わ、分かった』
エースが珍しくめちゃくちゃ素直だ・・・
グリム「花子!!
オレ様が一番
カッコ良かったよな?!」
グリム君も安心したのか耳と尻尾が
ぴょこぴょこ動いてて可愛い
少し身体に当たってむず痒いけど
『うん、一番カッコ良かったよ』
グリム「子分を守るのは、
当然の役目なんだゾ!!」
エース「グリムが一番ビビってたけどな」
デュース「・・・花子が俺達の為に
色々考えてくれたからな。
花子がいてくれたから
魔法石を手に入れられたんだ
俺も、本当に感謝してる」
『・・・そこまで褒められると照れちゃうな』
褒められ慣れてないから
皆の優しさで沸騰しちゃいそうです
デュース「・・・そして、退学も回避できた
本当に良かった。」
『うん、それが一番嬉しい。
皆とまた学園で生活できるね』
グリム「いっぱい魔法を使ったら
腹が減ったんだゾ・・・」
『やっぱ魔力を使うと、お腹空くのかな?』
グリム君はいつでも
お腹が空いてるイメージだけどね
デュース「俺は空腹よりも
疲れたって感じだな・・・」
エース「マジ、クッタクタのボロボロ
早く帰ろうぜ」
皆制服も顔もボロボロだ・・・
多分私もだけど・・・
制服1着しかないのにどうしよう・・・