第1章 1日目
クロウリー「皆さん、私の話聞いてます?!」
???「はぁ・・・。
狸捕まえるくらいアンタが
やりゃいいだろ、センセー。」
グリム「オレ様は狸じゃねーって
何度言わせるんだゾ!!」
なんかもうお家芸みたいになってきたね・・・
グリム「偉大なる魔法士になる男・グリムとは
オレ様のことだゾー!!!!」
やっぱり男の子だったんだ
アズール「威勢のいい小動物ですね。
リドルさん、お願いできますか?」
リドル「違反者は見逃せないからね。
さっさと済ませるとしよう。」
フードの二人組が
暴れているグリムの方へ駆け寄る
『・・・グリム君大丈夫かな・・・』
悪い子ではなさそうなんだよな・・・
なんか危なっかしいけど・・・
カリム「グリム?あの狸の名前か?」
『あ、は、はいそうです・・・』
というか、この人まだ隣にいる・・・
いや多分いい人なんだけど・・・
あんまり異性と話した事無い人種なもんで
緊張してしまう・・・うえ
カリム「まぁ、
そんな緊張するなって。
これも何かの縁ってやつだし、
スカラビア寮に
いつでも遊びに来いよ!」
『す、すから「首をはねろ!!!」
いきなり入学式会場内に
声が響き渡る
『な、何?!』
カリム「やっぱ、こうなるよなぁ〜」
グリム「ふぎゃっ?!なんじゃこりゃ?!」
『く、首にかぎ?!』
声が聞こえたと思った瞬間
グリム君の首には
赤と黒のハートの形をした鍵がかかっていた
少し可愛い気がする・・・
リドル「ハートの女王の法律・第23条
『祭典の場に
猫を連れ込んではならない』
猫であるキミの乱入は
重大なルール違反だ。
即刻退場してもらおうか。」
え?今ハートの女王って言った・・・?
日本国憲法じゃないよねこれ・・・
グリム「オレ様は
猫でもねぇ~~っ!!!!」
あ、猫でもないんだ・・・
え、じゃあなんなんだ?
グリム「こんな首輪すぐに燃やして・・・
あ、あれ?
炎が出ねぇんだゾ!」
リドル「ふん!
ボクがその首輪を外すまで
キミは魔法を使えない。
ただの猫同然さ。」
これが・・・魔法・・・なのかな・・・?