第3章 2日目
『・・・って事は、4人で力を合わせて
戦わないと勝てないね』
エース「・・・力を合わせてとか、ダサくね?」
な、何がダサいのか全く分からん
『・・・え、ダサい?』
こんな緊急事態でそんな感覚ある?
いやまぁカレー食べちゃったけど
エース「皆で力合わせて~とか・・・
なんか、恥ずいじゃん」
でも、私もこうだったっけなぁ
なんかそういうの嫌だったような気がする
思春期って大変なんだ・・・
『・・・は、恥ずいか・・・』
デュース「・・・なんでお前は、
そんな事ばっかり言うんだ?」
エース「わ、わりぃかよ。
だってホントの事じゃね?」
やはり親元離れて愛情不足って事・・・?
いや、良く分かんないけど・・・
『・・・愛情不足なんだよね、撫でてあげる』
もっさり頭を撫でてあげよう・・・
エース「ちげぇって!!
あ、頭撫でるのやめろよ!!」
ほらほら、そんな事言いながら
顔は真っ赤だから嬉しいんだろ、分かるよ
思春期なんて誰しもが通る道・・・
私も仏になろう
慈愛の心でエースを見守るのだ
グリム「オレ様も撫でて欲しいんだゾ!!」
まぁ私の相棒兼子供には負ける
この可愛らしさと
生意気さとモフモフは世界一だ
『グリム君も良い子良い子』
ちょっとカレーでベタベタしてるけど
あ、手もカレー臭くなった・・・
グリム「・・・エース、オレ様思ったゾ。
入学してスグに退学する方が
ダセーんだゾ?」
めちゃ正論いきなり言ってる・・・
頭撫でて神経細胞が活性化した・・・?
デュース「・・・グリムの言う通りだな」
『私も、そうだと思うよ』
グリム君偉すぎる
これ帰ったらご褒美のツナ缶あげないと
エース「・・・ま、まぁ・・・そうだけどさ」
『でしょ?
だから4人で頑張って倒そうよ。
このままだと一番ダサいよ私達』
早く作戦を練って
なんとかしないと
私は魔法が使えないとしても
絶対に倒せる方法はあるはず
3人の魔法を活用しないと勝てない
エース「・・・ここまできたら、
腹くくるしかねぇか」
『大丈夫、絶対に方法はあるから』
3人にもなんだかんだ
強力とまではいかないけれど
得意な魔法があるんだから
それを組み合わせて
化け物をぶっ倒そう