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【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか

第13章 クリスマスイブ(後編)


そんなドキドキはもうしばらく続きそうだったけど


そんな私を待ってくれずに、

治くんの短い髪の毛はあっという間に乾いた。





「はいっ!短いとあっという間だねー!」



「ありがとう。気持ちよくて寝そうになったわ」





大きく伸びをしなが、大きな欠伸





「今日はもう寝る?」



「えっ?!」





………あ





「や、そういう意味じゃなくて」



「そうやんな?!いや、まじで!すまん!

………はぁぁ」





また顔を覆いながら、今度は盛大なため息

その姿がなんだかおかしい。





「治くんっておもしろいね」





当たり前だけど、倫太郎とはやっぱり違う。





「ちゃん、呆れとるやろ?」



「そんなことないよ?」



「ほんまに?」



「うん」





大きな体の治くんに下から見上げられて

大きな仔犬みたいだな。なんて思った。





「あーーーー。

ちゃんの前ではかっこいいヤツでおりたかったのに」



「治くんはかっこいいよ?」



「ほんまに?」





眉毛を下げたその表情は、やっぱり仔犬みたい。





「うん」





私からの返事を聞いて、どうしようもなく優しく笑う。





「やっぱり、今日はもう寝よ?」



「………うん」





治くんに手を引かれて隣の寝室へ。



そしてゆっくりベッドに倒されて、優しいキスが降ってくる。





「ちゃん、好き」



「うん」



「いつも俺、わがままばっかりやない?ごめんな?」



「なんで?

治くんがわがままなんて思ったこと、一回もないよ?」





しっかりと目を合わせながら





「ほんまに?」



「うん」



「よかった。ちゃん、好き」



「うん」



「めっちゃ好き」



「………ありがと」





そしてそっと、目を閉じた。


(2021.6.18)
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