【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第13章 クリスマスイブ(後編)
倫太郎とそんなに変わらない、治くんの短い髪の毛。
「治くんが金髪にしたら、侑くんになるのかな?」
「それは困るからぜったいせーへんわ」
「そう?けど黒髪じゃない治くんは想像できないなぁ」
侑くん?なんて言ってみたけど
やっぱり治くんは治くん。
侑くんのことはよく知らないけど、
………いや、治くんのこともよく知ってるわけじゃないけど。
でも、やっぱり黒髪じゃない治くんは想像できない。
「あ、でも俺高校の頃染めててん」
「え、そうなんだ?!何色?」
「んーーーー、銀髪?
なんて言っていいかわからんけど、
とりあえずツムとは反対の色」
「へぇ!見てみたいなぁ。写真とかないの?」
黒髪じゃない高校生の治くん、
ものすごく興味がある。
「ん~、今手元にはないなぁ。
あ、でも角名とか持ってそう」
「あ~!リンならありえる!」
「よし!角名に聞いてみよ」
そう言いながらスマホに手を伸ばす治くん。
………え?!
ちょっと待って?!
「今聞くの?」
「おん?」
「えーっと、今度自分で聞いてみるよ!
高校生の治くん、もう少し想像してたいし!」
「そう?じゃあもし角名持ってたら感想教えて?」
「もちろん。楽しみだな~」
ちょっと、いや。だいぶドキッとした。
今倫太郎に連絡なんてされたらめちゃくちゃ困る。