【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第13章 クリスマスイブ(後編)
だけど何事もないように。
「ごめんね!お待たせしました!
ねぇ、ここ座って?」
「おん?」
不思議そうな顔で、
だけど私の指示通りに私の足元に座ってくれる治くん。
「髪の毛乾かしてあげる!」
「え?!」
ものすごく驚きながら振り向いた治くんと目が合う
「あ、ごめん。嫌だった?ごめんね?」
やべ。やらかした?
倫太郎にやってあげてるから、つい。
ちなみに倫太郎は私の髪の毛も乾かしてくれる。
けど、もちろん治くんにソレをお願いする気はない。
というか、なによりそれは倫太郎が嫌がるかな、って。
「いや!イヤなわけないやん?!
ただビックリしただけやし?!」
「じゃ、乾かしていい?
先に乾かさせてもらったお礼」
「なにそれ、めっちゃええご褒美やん。
………よろしくお願いします」
こんなことで喜んでくれるんだって、
そんな治くんがかわいくて。
思わず口元が緩む。