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【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか

第13章 クリスマスイブ(後編)


突然のドキドキはなかなか止まらないまま

ボーッと髪を乾かす。





そして結局髪を乾かし終わる前に治くんも出てきて。





………濡れてる髪の毛が艶っぽいなぁ

元の顔が整ってるし。





「なに?俺に見惚れとるん?」



「うん」





ケラケラと笑いながらそんなことを聞いてきた治くんに

「そうだよ?」と返したら、




そんなことないよ!とか

そんな返事が返ってくると思っていたのか、


私の返事に今度は治くんが照れて大きな手で顔をおおってる。





「あーもうっ?!

ちゃんずるない?!」



「なんで?質問に答えただけだよ?」





まぁちょっと狙ったとこはあるけど。

でも、もちろんとぼける。





「だってそんな風に返ってくるなんて思わんやん?!」



「えーーー。そんなこと言われても(笑)

あ、治くん先に髪の毛乾かしていいよ。

私もう少しかかりそうだから」





そう言いながら手を止めていたドライヤーを差し出すんだけど





「ちゃん先に乾かして?」



「え、でも」



「俺、普段からそんなすぐに乾かさんし。

いつもいっときこのままでおるから大丈夫。

それよりちゃんの髪先に乾かしてほしいし」





そう言ってくれる治くんに甘えて、残りを乾かす。



私の隣に、私の方を向きながら座る治くん。



そしてだいぶ乾いた私の髪の毛をすくわれて

自分の鼻に持っていくその仕草が、



どうしようもなくくすぐったい。
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