【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第13章 クリスマスイブ(後編)
「あーーーー!ちゃん!
はよ髪乾かさんと風邪引くで!」
「あ、うん。乾かすけど時間かかるから!
お風呂ありがと!治くんもどうぞ!」
タオルで顔をおおったまま、そう伝える。
「見ーせてっ!」
「やだ!」
でも結局見られて。
まぁそのうち見られるんだけど、見られて。
「めっちゃかわええ」
どうしよう。
その表情に、キュンとしてしまう。
で、ちゅって。
「ちゃんと髪乾かさなあかんよ?
鏡ここ置いとくし、ソファで髪乾かしてええから。
じゃ、俺もシャワー浴びてくるわ」
ふにゃりとした笑顔の治くんに呆気に取られたまま
脱衣所に消える姿を見送る。
あーーーーもう。
治くんってなんか不思議。
未だにペースはつかめない。
なんというか、すごくモテてきて
女の子に困ったこともなさそうなのに、意外と奥手というか。
そんな治くんをかわいいなって思うし、
だから、突然キスなんてされたら
ビックリしすぎてビックリしちゃう。