第13章 クリスマスイブ（後編）

さすがクリスマスイブ


彼氏、友達、家族との写真や動画



今まで "彼氏" がいなかった私は

この日は特にいいね押し係に徹するんだけど



まだ戻ってくる気配がない治くんを確認して

数時間前のホテルでのディナーを。




なんとなく、

いや、せっかくだから便乗。





………しようと思ったけどやめた。



ポストするにしても、今はダメじゃん。




倫太郎からの連絡を未読無視中にポストなんてしたら

未読無視してることがバレる。


まじで気づいてよかった。




そっと、そして確実に

×のマークをタップする。




やっぱり今日はいいね押し係に徹しよう。





「お待たせ～。風呂どうぞ。

パジャマ、俺のスウェットでええ？

あ、あと歯ブラシとかも置いとるから」



「あ、ありがと。諸々お借りします」





お湯まで張ってくれたお風呂を借りて


そしてやっぱり、

治くんのスウェットはだいぶ大きかった。





洗面台の上にドライヤーを置いていてくれていたんだけど

髪を乾かすのに時間かかるから。



治くんも先にシャワー浴びてきて？

って言いに行かなきゃいけないんだけど。





はぁ～～。すっぴん





とりあえず、タオルで顔を隠してリビングに戻る。