【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第12章 クリスマスイブ(前編)
「じゃあ俺からも。メリークリスマス!」
有名なアクセサリーショップのショッパーを差し出されて
「え、今日ずっと持ってたの?」
全然気づかなかった。
「や、先にここに預けといた」
「なるほど。魔法かと思った」
「あーーーー!そう言うたらよかったんか!」
そっちが絶対ロマンチックやんな?!なんて
すごく悔しがってる治くんがなんだか可笑しい。
「ありがとうございます。ね、私も見ていい?」
「おん!見て見て!」
私が箱を開けるのを
仔犬のようにそわそわしながら見てる治くん。
可愛いなぁ。
「わーー。かわいい。
………ありがとう!」
「ちゃん、いつもゴールド系のアクセサリーやろ?
だから悩んだんやけど、
ホワイトゴールドのも似合いそうやな~!って思って!」
治くんがプレゼントしてくれたのは、ホワイトゴールドで
たぶんダイヤモンドが一粒ついたシンプルなネックレス。
「えーーーー。そんなとこ見てくれてたんだ。
ありがとう!ホワイトゴールドって持ってないから嬉しい!」
「なぁ、着けてみてくれへん?」
そう促されて
今、私の首に下がっているピンクゴールドのネックレスを外して。
そっと、ホワイトゴールドのネックレスを留める。
「どうかな?」
「めっちゃ似合う!
迷ってんけど、やっぱこれにして正解やったわ~!」
「えへへ。ありがと。大切にするね」
さっきまで私の首元にあったネックレスは
たった今もらったケースに代わりにしまって。
そして治くんにもらったネックレスをそのまま着けた。
(2021.6.17)