【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第9章 角名と一緒におにぎり宮へ
「こんばんは~」
「いらっしゃいませ~!
って角名ぁ!いらっしゃい!」
「どうも~」
「お疲れ様~」
「もお疲れ」
そう言いながらすでにカウンターに座っていた私の横に
たった今やってきた倫太郎も座る。
私の仕事終わりに合わせて倫太郎が来てくれて
一緒に宮でご飯を食べることになった。
もちろん全然乗り気ではないけど
外で倫太郎と "ただの" 幼なじみでいるのはいつものことだし、
そしてもちろん、私に拒否権なんてない。
「へぇ~。時間遅いのにお客さんも多いし、治すごいね」
閉店間際だけどお持ち帰りのお客さんが何組か待っていて
「ほんとだよね。
あ、ほら。倫太郎何食べる?」
「いつも何食べてんの?」
「私はねぇ、コレと~コレと……」
私はこれだけ宮にお世話になってるのに
倫太郎は来たことがなかった。
というか、宮にたまに通っていたことは
ふんわりと伝えていただけ。
こんなことになるんなら
"会社の近くのおにぎり屋さん" じゃなくて
店名で話すべきだったし、
なにより行き始めた頃に連れてきておくべきだった。
って、そんなこと今さら思っても
もうどうしようもないんだけど。
まぁでも今日はただご飯を食べるだけ。
そう、ご飯を食べるだけ。
いつも通り、何事もなく終わりますように。