【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第2章 はじまり
10分くらいしたら行くって返事がきて
…………えぇ
急いで準備しなきゃじゃん。
それも
あーーーー、スッピンだ。最悪。
だけど、倫太郎はスッピンの私しか知らないわけだし。
って、自分に言い聞かせてもう諦める。
インターホンが鳴って体を起こす。
お母さんは出て行ったし、私しかない。
そして、インターホンを押した人は
私を訪ねてきた人だと知っているから。
ふぅーーーーっと
思っていたよりも長く息を吐く。
「はい」
「………俺」
「………今開ける」
たった一言
機械を通しての声
そして画面に映るのは、私が知っているのとは違う
大人びた倫太郎。
3年以上ぶりに聞いたその声と倫太郎に、
泣きそうになった。