【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第8章 赤葦と飲みに行く話
「てかほんとになんでそこなの?
宮さんバレーしてたの知らなかったの?
てかここ東京だよ?」
「バレーしてたのは聞いたよ。上手かったって言うのも聞いてた。
本人はまぁまぁって言ってたけど、侑くんVリーグでプレーしてるし。
ただ、基本的に私は倫太郎の存在を隠してるから
突っ込まないし話は広げないし」
「どこかのタイミングで高校名とか出てこなかったの?」
「もしかしたら治くんが高校名とか言ってたかもしれないけど。
てか私、高校生の倫太郎のことほぼ知らないし。
高校名なんて覚えてないし。だから全然気づかなかった。
赤葦に言ったみたいに、ここ東京なんだもん。
まさかこんなことになるなんて思ってなかった」
「でも角名さん以外にあんまり興味ないのに
そもそもなんで宮さんと付き合うことになったの」
「うーん。倫太郎が私の逆鱗に触れた」
「逆鱗って」
「大袈裟じゃないよ?!
倫太郎が、誰とデートしようがキスしようが寝ようが
今まではよかったの。
どこの誰かわからない子なら、まぁよかったの!
でも、この子だけは絶対嫌!って言ってた私の友達とヤッて。
ただでさえ嫌だったのに、その子の誕生日………
それも私の誕生日の前日だよ?!にデートの約束してきて。
ほんっと信じらんない。
で、誕生日ハシゴされそうになったから
倫太郎のバーーーカ!!って思ってたら
治くんに誕生日の日デートに誘われて告白されたから、久しぶりにいいかな~って」
その時のことを思い出したのか
イライラと声を荒げながら、息つく暇もなく話される。
「最低だね」
あんまり人のことも言えないけど。
「でも私たちのルール上ありじゃん?
ただ、相手が倫太郎の友達っていうのは
想定外で大誤算だったけど」
「大誤算どころの話じゃないよ。
宮さんには角名さんのことなんて言ってるの?」
「いつも通り "幼なじみ" だよ」
「大丈夫なの?」
「今のところ。
そこはまぁ、いつも通り上手くやるよ」
「てか早めに別れた方がよくない?」
「んーーーー。
でも宮のおにぎりもう少し食べたいし……」
「じゃあしょうがないね」
おにぎり宮は本当に美味しい。