【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第8章 赤葦と飲みに行く話
「やっほ~久しぶり~。
って三日前に会ったか」
仕事終わりに待ち合わせ場所の居酒屋に行くと
すでに一人で飲み始めているがいた。
来週にでもと思ってたけど、
思いがけずに早めに帰れての今日。
「すみません、生一つ。
てかこの前は久しぶりだったけど、何がどうなってるの?」
「何がって~?」
ふざけた感じで返ってきたけど
「え?知らないの?」
角名さんと宮さんが友達だってこと
「たぶん知ってるよ。
てか言い方がふんわりしすぎてわかんない」
「いや、一応もし知らなかった時のために」
「相変わらず赤葦は優しいね」
"優しいね" なんて言われたけど
別にそんなつもりではない。
ただ、俺はにとって数少ない
と角名さんの関係を知っている人間だから。
「てか久しぶりの彼氏がなんで宮さんなの?
角名さんの元チームメイトって知っててやってるの?」
「いや、知らなかったよ。
この前治くんと一緒に侑くんの試合見に行ったら
相手が倫太郎のチームで、そしたら知り合い、
というか同じ高校で一緒にバレーしてたって聞いてびっくりした」
淡々と話される。
「てことは角名さんも知らなかったんだよね?」
「うん。彼氏できたことは知ってたけど
それが治くんだってことは私と同じタイミングで知った」
「角名さん大丈夫なの?」
「んー?機嫌悪いよ?
だから週末、ってもう明後日か。
明後日は大阪まで試合見に行く」
「泊まり?」
「いや、一人だし日帰り。赤葦来る?」
「残念ながら日曜は仕事」
「………はぁ」
が深くため息をついたタイミングで
さっき注文した生ビールが運ばれてくる。
「ありがとうございます。お疲れ様」
「お疲れ」
グラスを鳴らす。
仕事後の生ビールは美味しい。