【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第7章 おにぎり宮にて
「え?」
赤葦が驚いてこっちを見てる。
「そうです」
「ん?」
私と赤葦のやり取りを見て
不思議そうな顔の治くん。
「あ、付き合ってます。ってこと」
「あ、そうなんだ」
「最近なんやけどな!
赤葦くん、もうちょい待っててな!」
そう言って奥に行く治くんを見送って
「え、どういうこと?」
「そのまんまだけど」
なんだかバツが悪くて
すました顔してとりあえず食事再開。
「……………。」
たぶん、聞きたいことはいっぱいあるんだろうなっていうのはわかった。
そんな顔
ただ、ここでは聞かずにいてくれるから
さすが赤葦。
「赤葦は?最近どう?」
「俺は相変わらず」
「ふーん。いいのか悪いのかわかんないけど
とりあえずよかったね?」
「どうも」
「お待たせしました~!」
「あ、ありがとうございます。
……じゃあ、またね。
宮さんもまた来ます」
「ありがとうございました!」
「またね~」
ひらひらと手を振って赤葦を見送る。
「ちゃん、赤葦くんと友達やったんやね!
角名とも幼馴染やし、なんかバレーしてた頃の知り合い多くて嬉しいわ~!」
「ね。世間狭くてびっくり」
ほんとにびっくり
私の周りでバレーしてた人なんて、
数えるだけしかいないのに。